毎日のように新しい料理を模索し実現し提供しお金を頂く事を生業としている料理人は、普段どんな物を食べているのか?を赤裸々に綴ったゴハンドキュメンタリー
さぁやって来ました「料理人の夜ゴハン」第5話。
今日は「オレの牛丼」。
中野で牛丼と言えば思い出すのは今は亡き「牛丼太郎」ですね〜。
今だったらスタバと並んでのヤッピーモーニングvs飯場飯対決が出来そう。
そんなコントラストが中野感満載な感じだったんですが、、、残念。
ここには20代前半、新宿に肉体労働系のバイトに行く朝によく立ち寄りました。
朝定食や牛丼が¥200くらい!しかもそんなに悪くない(笑)。
貧乏な若者には最高の朝飯でした。
そう言えばそのバイトの徹夜仕事で新宿の吉野家に真夜中に行った時に、女性店員さんが働いているのを見て衝撃を受けたなぁ。
今じゃ当たり前の光景ですが。
関係ないですが、牛丼太郎のすぐそばにあったこれまた今は亡き喫茶クラシックも、オリエントバイト初期時代の休憩時間によく行きました。
暗く静かな店内に入るとゴスロリのハシリみたいな格好した、化粧もアヴァンギャルドなお姉さんがオーダーを愛想なく取り、マヨネーズのフタにコーヒーミルクを入れてくれます。
ソファが店の床ごと傾いてるから快適に寝られます。
右隣のボックスには不倫カップル、左ボックスには持ち込んだケーキ食べてるオバちゃん達。
総合的にひとときの白昼夢が味わえました。
思い返してみれば、映画館の中野武蔵野館もラーメン屋平凡も焼鳥屋宮川も鰻屋美登里も無くなって、とうとうトリスバーブリックまでも閉店してしまい、僕の中の楽しかった中野はもうそろそろ終了ですかね〜。
いや、そうだ!今日行った中野大勝軒がまだあった(笑)!頑張れ大勝軒!味変わったけどそれでいいから、とりあえず頑張れ!
さて、もういいですかね、牛丼ですよね。
そこで「オレの牛丼」。
牛丼は超簡単です。
醤油、味醂、酒とかを入れ水調整しながら濃いめに味設定したら、厚めにカットした玉ねぎと安い牛バラ肉薄スライスを、あえて炒めないで入れて、玉ねぎがいい感じになったら、胡麻油を少し垂らして香り付け。
これで充分。
十分で出来ます。
で、ここ重要ですが、余計な野菜は入れないでください。
牛丼は牛肉と向き合う場です。
健康とか子供とかカサ増しとか余計な考えは捨ててください。(今回は微妙に残った人参入れちゃってますが、、、)
僕の場合は玉子と紅生姜と一味唐辛子はマスト。
これはオプションなんで入れてもオッケーです。
あ、もう一つの重要点。
一日置くとより味が染み込み、より安肉感が薄れていくので、今夜は我慢して必ず次の日の為に仕込みましょう。
ここが一番大変かも(笑)。
それではまた。