golden folkdancer歌詞&全曲解説

golden folkdancer歌詞&全曲解説

01.MOOD MUSIC

At a deaf night,
I sing a song I heard
from an alminum sky.
A simple melody
and heavenly words.
Just as days
I was walking on
a dawn pink from the moon.
In a calm white noise
and a merry phrase
forgetting one.ツンボの夜に僕は
アルミニウムの空から聞こえた
唄をうたう
単純なメロディと
ありえない言葉
僕はいつもと同じ様に
月から落ちた
朝焼けの上を歩いた
静寂の白い雑音と
愉し気なフレーズの中
なにか、 ひとつ、忘れながら 

●最終的には今回のアルバムのシングルカット的な役割を果たした曲で、今回のコンセプトでもある国境、ジャンルを越えたボーダレスな、かるく踊れるスーパーポップBGM(たまに唄あり)の全てを兼ねそろえた曲。
まず僕のギターフレーズと沖縄メロディのような唄があって、オサムちゃんがそれをバシバシ解体していき、イントロの腰のくだけるフレーズを入れた時からこの曲の方向性が決まったように思う。
それから思い付くままのコーラスをつけたしていった。
少し歪んでる箇所のコーラスはその時適当に思い付いたの仮唄のままで、良くも悪くも偽英語。
最後まで手付かずでリズム隊くらいしかいなかったのが女性ボーカル藤島美音子嬢(from SWINGING POPSICLE)の唄ってる最後のパートで、そこはアイデアがあったので家に持ち帰り、歌詞とメロディを考え音の色付けをした。
歌詞はこの曲の最終的なスジを通したかったのでそのような方向で書いていった。
そしてこの曲は唯一、ゲストプレーヤーが参加してくれた作品でもあります。
藤島美音子(vo) サモン(b)グレース(dr)(ベース、ドラムはかなり切り刻んでしまいましたが)ありがとう!


02.Visions of Grand Mother

●正直にいうと僕のパソコン元年は2002年からで、それまではメールすら本格的にはできなかった。しかも今回のアルバム制作はほぼプロトゥールスでやってたものでオレ的に結構暇なわけなのだ。
今まで歌詞と曲と唄?音響?に命をかけてきたものとしてはまずそれが触れないことには横で口を出すくらいしか脳がない。
(しょうがないから、真剣に横から口を出してた。
こんなかんじでとかいったりして、、、。)

でもそのソフトは口を出して再現してもらうより自分で触って適当にやって偶然良いのができちゃったりとかそういうのが魅力だったりして、オサムさんレベルになるとその感じをわざと出せたりはするんですが。とにかくオレ的に触りたくてしょうがなかった。
オサムちゃんがやってんの見ててオレもやりたくてしょうがなかったわけだ。
でもだまってやって消したり壊しちゃってもなんだしね。
ということで一念発起でもないがとりあえずiBOOKを購入した。
やっぱ甥っ子までコンピューターとかいじってる時代にこんな音楽やっててオレは何も触れませんじゃ恥ずかしい。
ていうかあいつにはまだ負けられん。(5才です)
で、まず手始めに互換性が良いと言う事でフリープロトゥールスをいれようとしたんだが、たしかオサムちゃんの手許に無くて同じ感じだからってVISIONをいれてもらった。
操作方法はトゥールスによく似てたので(ずぅぅうーっとオサムちゃんの作業を見てたのでアホでも少しはわかった)iBOOKのGM音源使って家で練習がてらやってみたのがこの曲。
記念すべきサトウヨシヤ初コンピュータ打ち込み作品!
当時、自分で作った携帯着メロをふくらませただけなんですけど、、、。
本機に移植したのちサウンドトリートメントを施してもらい、オサムドラムを入れて完成?
すいません、、、練習がてらの曲で。
でもけっこうこれが好きって人もいて複雑です。
曲タイトルは見ての通り。


03.Apollo Beach

かわいた風に乗り
僕は宙に浮かんでた
君の呼吸を感じてた
きっとそうだろう大丈夫

●これはオサムちゃんの曲でこのアルバムの中ではmama2000に並び初期の作品で
PARTYで2度ほど演奏した。
この曲の録音当時はパソコンすら持ってなっかたので僕の吹き込みはコーラスとノードリード少しくらい。
2で言った通りアイデアを出すのみでした。
完成したのも一番でそれからほとんど触ってないんじゃないかな。
オサムちゃんが昼寝をしてたとき金縛りにあってかるい幽体離脱したときのイメージで描いた曲。
完成に至る直前に曲の尺を短くするかどうかでいくつもテイクを作り、構成に大変悩んだ曲でもあります。


04.MAN

●これも僕の音楽ソフト練習から始まった。
いやそういうと語弊がある。
これはまずオサムちゃんの作ってきたハープとリズムのループから始まった。(今や影も形も残って無いが)
だけどこのままだとべックの初期っぽいね、ということで<練習がてら家でこれに何かかぶせてきてよ>ということで持ち帰りやってみたわけだ。
たしかこれはフリープロトゥールスの練習だったと思う。
で、一生懸命なんかを作って持っていったはいいがやはり何かいまいちで、
スタジオのMIDI音源でゴチャゴチャやってたらいつの間にか素晴しい!ということになったのだ。
これぞ録音マジック。
結局MIDIプレイは打ち込んだが音は全差し換えみたいな。
それでどうしようということになり『デッドマン』という映画のサントラをニールヤングが映像を見ながら、インスピレーションで入れていったのを常々かっこいいなと思っていたので、そんな方法でやってみた。
もちろんギターはオサムちゃん。
素晴しいプレイです。
最終的には子供が聴いたら泣いてしまえ!くらいな雰囲気に仕上げた。


05.New Song 2

それでもいいから息を吸って吐いて、、、

世界はかろうじて動いて
どうにか知らん振りしてるけど
僕らの淡い目眩止まらない
瞬きくり返す星屑、
僕らが奏でた深呼吸、
響いた明け方のメロディ、
シャラララ

●今回唯一のかるい唄もの。
もともとこの曲はNON-POLYに女の子ボーカルをフューチャリングしたユニットがあって(なんとL.A録音。BECK BAND,etcのサポートにより録音。いつかsanbunで書きます)
その時に書いた曲。
だから曲的には一番古い曲だ。
当時オサムちゃんは実家に住んでいてそこのリビングで2人で作った。
その時録ったMDにはお母さんの夕食の支度の音も入ってる。
(関係ないが昔はよく夕飯を食べさせてもらった。兄ちゃんには寿司をおごってもらった)
結局インストっぽいのをずっとやってて飽きてしまったNON-POLY。
やっぱ根がそうなってないのか、、、。
それでこの曲を思い出しテープを引っ張り出して来て一から膨らませていった。
これはかなり試行錯誤して、(もしかしたら試行錯誤NO1かもしれない)ずいぶん長い間コネクリまわした。
メロディーは決まってるので歌詞を日本語にするか、英語にするか、偽英語にするかで随分悩み、結局気持ちよければ良いということで、そこら辺はミックスされた感じにおさまり、Aメロなんかは得意の仮唄のままだ。
というわけでAメロ日本語ヴァージョンというのもある。
ちなみにNEW SONG 1というのもあってお察しの通り当時この曲の前に作った曲。
(メドレー風でこれもなかなか良い曲です)
媒体に聴かせる時やラジオの場合はMOOD MUSICかこの曲ということで、代表曲のひとつでもある。
NON-POLYとしてはMOOD MUSICがA面のつもりだったんだが、世の中唄もの好きが多いせいかこの曲の方が人気があったりして。
今秋公開の映画『ROCKERS』のサントラのはこの曲が収録されます。
唄もののくせに唄無しのオケがまた良くて携帯サイトのプレゼント用にリミックスして10枚ばかり放出しました。


06.Insect Collecting

●これはシメの曲がなんか欲しいねってところから生まれた。
録音順で言えば最後の録音曲。
オサムちゃんがハワイのミュージシャンのテレビをみながらギターのフレーズを作って来て、それを聞きながら僕がもう1本アコギのかけあいフレーズを入れた。
録音はスタジオのリビングで雨が降っていたので窓を開け放して唄と一緒にせーので録った。
アコギに入る前のコンピュータキリキザミ系のはクールな音響の人ってこんな感じかねって風でオサムちゃんが適当にやってたのが、なかなか良くて横で口だして仕上げた。
あまりウォーミーな感じにはしたくなかったのでアコギへのつなぎとして良い効果を発揮してると思う。
またオサムちゃんつま弾く夜の音楽室からこぼれてくるようなピアノも良い感じ。
タイトルはオサムちゃんで、もともとは今回のアルバムタイトル候補のひとつ。


07.mama2000

彼女は言った。
「もうひとつの方法が・・・」と
「或いは月が揺れて郷愁の子宮の中へ戻れるとしたら」

●実際今回のアルバムとコンセプトはこの曲が完成した瞬間に全てが始まった。
NON-POLYの制作スタイルに新しい風を吹き込んだ曲。
1999年のある日、ファッションショーで使うインストをNON-POLYで作ってくれないかみたいな話があり、それにのって出来たのがmama2000とApollo Beachだった。
曲を僕がもっていきそれをオサムちゃんが当時の愛機、年代物のパワーブック駆使し家でストリングスをつけた。
うららかな午後にオサムちゃんちにいったらもう出来ていて、その頃僕はまだコンピュータの画面上で鍵盤を打ち込む様ってのを見た事がなかったので『ほぉ、素晴しく便利なものだなぁ』と感心した覚えがある。
『ピアノ弾けなくてもいいのかね?』と今後の音楽の作り方に新しい可能性を見た気がしたものだ。
なんせバンド兄ちゃんみたいなものですから、、、。
そういうのをずっとやってきた人にはお前遅いよ、とか言われそうだが。
そして後世に残るマジックな日がやって来る。
朝10時にその土台だけを持ってスタジオ入りした僕らはなんと恐ろしいほどのテンションと集中力で録音からミックスまで全て夕方にはやり終えたのだった!
ノードリードで参加したカンケさんとアシスタントエンジニアのイチロと僕らは歓喜の声をあげこの瞬間に沸き立ったのはかれこれ何年前か。
その時のミックスはまだ仮のつもりだったがこれ以上のミックスは出来ないということになった。
しかし唄のあとのアウトロの頭のコーラスのピッチが僕がどうしても納得できないのでそこだけ家で、確か買ったばかりのM-BOXで後日作り直した。
その気に入らないピッチの様は唄のあとにフェイドアウトされてくパッパーに聞くことができる。
なぜか2ミックスしか手許になかったのでかなり強引に分解して作り直した。
そしてNON-POLYとしては一番思い入れの強い曲となったので当然1曲目だろうということでやってきたのだが、なんせ4年前の曲で音楽事情も緩やかに変化してることなどを考え、曲順にはかなり手こずったが最後に閉めて頂くこととあいなった次第だ。